911カレラ4&4Sに試乗 ポルシェ4WD早わかり
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
すっかり冬を感じさせるヨーロッパアルプス。その東の麓にあるオーストリアのグラーツで新型ポルシェ カレラ4とカレラ4カブリオレの試乗会が開催された。この季節にこの地域でカレラ4の試乗会が行われた理由は明快。リアルスポーツカーとして知られるポルシェ911カレラには、実は昔から全天候型スポーツカーの先駆者である4WDモデルが存在しているのだ。新型911カレラ4のインプレッションをレポートする前に、911の4WDモデルの歴史について触れておきたい。
ポルシェの4WDの歴史を紐解くと戦前から始めなくてはならない。試乗会が開催されたグラーツは、スロベニア(旧ユーゴスラビア)との国境に近いが、ここを本拠とする伝統的な自動車メーカーが存在していた。現在はブランドを持たない自動車メーカーとして知られるマグナ・シュタイヤー社である。
当時の名前はシュタイヤー・ダイムラー・プフ社で、兵器メーカーのシュタイヤー社と小型車と作っていたオーストリアの民族メーカーであるプフ社、オーストリア・ダイムラー社が一つの会社として経営していた時期があったのだ。そのオーストリア・ダイムラー社の主任技師が、フェルディナンド・ポルシェ博士だった。
皆さんも知っていると思うが、若きポルシェ博士が最初に自動車を作ったのはオーストリアのローナー社に在籍中のこと。この時代、ガソリン車はまだ普及しておらず、むしろ電気自動車のほうが実用的だったのだ。ポルシェ博士が目をつけたのは、バッテリーとガソリンエンジンを組み合わせ、前輪左右のインホイールモーターで駆動するシリーズ型ハイブリッド。彼が28才の若さで手掛けた「ローナーポルシェ」は1900年のパリ博覧会に展示されている。
実はこの時のクルマをモディファイして、電気自動車の4WDを開発していたのである。当時は道路のインフラも整っていないので、雨が降ると泥沼と化すアルプスの道は4WDでないと登れなかったのだ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?